手術・麻酔について
当院の麻酔に対する考え方について
当院では「100%の安全性」を目指しています
避妊・去勢手術などの外科手術がもちろん、スケーリング(歯石除去)、CT・MRIなどの処置・検査などでも、全身麻酔が必要となります。
近年は麻酔薬・各種モニター・周術期管理などが格段に進歩したこともあって、麻酔事故は確実に減少しています。
だたし「100%の安全性」には至ってはいません。
幸いなことに、未だ滋賀県守山市の守山しっぽ動物病院では、麻酔が原因で命を落とした子はいません。
これからも、複数の種類の麻酔薬をご用意し、それらを組み合わせることで、その動物にとって最適な方法で麻酔を実施するなどして、「100%の安全性」を目指します。
当院の「100%の安全性」へ向けた取り組み
複数の麻酔薬を使い分け
当院では、6種類程度の麻酔薬をご用意して、動物に応じて使い分けるようにしています。
また、6種類を1つ1つ使用するのではなく、数種類組み合わせるなど、その動物にとって最適な方法で麻酔を実施しています。
麻酔実施前に動物の体調などを詳しく確認
麻酔を実施する前には、身体検査、血液検査、レントゲン検査などを実施して、動物の体調を詳しく確認します。
飼い主様も、体調の変化など、少しでも気になることがありましたら、必ずお知らせください。
また、絶食などの食事管理もお願いします。
状態に合わせて前投与薬・麻酔薬・周術期薬を選択
手術後の早期回復をはかるために、鎮痛薬を組み合わせ、効果的な痛みの管理を実施します。
手術中のモニタリング
獣医師の五感を含め、心電図、呼吸数、SpO2、EtCO2など、各種モニターを実施します。
当院では、最新かつ高性能な麻酔器、人工呼吸器、生体モニターなどを導入していて、さらに縫合糸も合併症の少ないものを使用しています。
さらに緊急時に迅速に対応できるように、気管挿管と血管確保、点滴を実施します。
手術後の動物の状態を適切に管理
呼吸・心拍・体温などの一般状態が安定するまで、モニターを実施します。
動物の状態によっては、酸素室などICUで管理します。
また、術後腎不全などの循環不全に対応するために、点滴を実施します。
日帰り手術でも、飼い主様のご要望に応じて入院することも可能ですので、お気軽にご相談ください。