予防接種
当院で受けられる混合ワクチン注射
近年、「混合ワクチン」「フィラリア予防薬」「ノミ予防薬」などの開発により、ワンちゃん・ネコちゃんの寿命が飛躍的に延びました。
しかし、予防を怠ると簡単に感染し、死亡してしまうことも少なくありません。
また、助かった場合でも、予防するのと比べて何倍もの治療費がかかり、一生お薬を飲み続けなければいけなくなることもあります。
予防に勝る治療はありません。
しっかりと予防しましょう!
混合ワクチン
ワンちゃんの混合ワクチン
予防可能な病気 | 6種混合ワクチン | 9種混合ワクチン |
---|---|---|
犬ジステンパー | 〇 | 〇 |
犬伝染性肝炎 | 〇 | 〇 |
犬伝染性咽頭気管炎 | 〇 | 〇 |
犬パラインフルエンザ | 〇 | 〇 |
犬パルボウイルス感染症 | 〇 | 〇 |
犬コロナウイルス感染症 | 〇 | 〇 |
犬レプトスピラ感染症 (イクテロヘモラジー) | 〇 | |
犬レプトスピラ感染症 (カニコーラ) | 〇 | |
犬レプトスピラ感染症 (ヘプドマテディス) | 〇 |
混合ワクチン接種のスケジュール
生後2ヶ月程度:6種混合ワクチン
生後3ヶ月程度:6種混合ワクチンまたは9種混合ワクチン
生後4ヶ月程度:6種混合ワクチンまたは9種混合ワクチン
その後(1歳以降)、年1回、混合ワクチンを接種します。
※ワクチン接種時には、無料で検便検査を行います。当日の便をお持ちください
※1歳以降でも、初めてワクチンを接種する場合は、2回の接種をおすすめしています
ネコちゃんの混合ワクチン
予防可能な病気 | 3種混合ワクチン | 4種混合ワクチン |
---|---|---|
猫汎白血球減少症 | 〇 | 〇 |
猫ウイルス性鼻気管炎 | 〇 | 〇 |
猫カリシウイルス感染症 | 〇 | 〇 |
猫白血病ウイルス感染症 | 〇 |
混合ワクチン接種のスケジュール
生後2ヶ月程度:3種混合ワクチンまたは4種混合ワクチン(1回目)
生後3ヶ月程度:3種混合ワクチンまたは4種混合ワクチン(2回目)
その後(1歳以降)、年1回、混合ワクチンを接種します。
※3種混合ワクチンは、室内飼育のネコちゃんにおすすめです
※4種混合ワクチンは、外出するネコちゃんにおすすめです
※初めて4種混合ワクチンを接種する場合は、猫白血病ウイルス検査が必要です
※ワクチン接種時には、無料で検便検査を行います。当日の便をお持ちください
※1歳以降でも、初めてワクチンを接種する場合は、2回の接種をおすすめしています
その他の予防接種
ワンちゃんの予防接種
狂犬病予防
生後3ヶ月以降のすべてのワンちゃんは、年1回の接種が必要です。
狂犬病予防法により、ワンちゃんへのワクチン接種が義務化されています。
※狂犬病予防接種時には、無料で検便検査を行います。当日の便をお持ちください
フィラリア予防
蚊に刺されると、心臓や血管に糸状の寄生虫が寄生することで、咳、元気消失、食欲低下などの症状が現れます。
症状が現れた時には、手遅れの場合も少なくありません。
予防シーズン
4・5月~11月末以降の年7回
※室内飼いでも感染する可能性がありますので、予防は必要です
予防薬
チュアブル | 月1回、計7回以上 |
---|---|
滴下 | 月1回、7回以上 |
注射 | 年1回 |
※小型犬は控えた方が無難です
ノミ・ダニ予防
ノミが体につくと、皮膚炎や条虫症などを起こし、人間にも感染して皮膚炎を起こします。
ダニは皮膚炎のほか、人間にSFTS(重症熱性血小板減少症候群)を引き起こす危険性もあります。
予防は年中予防をおすすめしていますが、春先から秋までの最低6ヶ月は予防するようにしましょう。
※SFTS:人間の死亡率10~20%のため、厚生労働省からノミ・ダニ予防促進のお知らせがきています
予防薬
チュアブル | 月1回、計6回以上 ※3ヶ月予防効果のあるもの、フィラリアを同時に予防できるものもあります |
---|---|
滴下 | 月1回、6回以上 |
注射 | 年1回 |
ワンちゃんのその他の予防
歯周病予防
定期的に歯ブラシ(できない場合のみガーゼ)で、歯磨きしてあげてください。
その際、歯磨き粉を使用すると、効果的で簡単に実施できます。
何の処置も施さないと、80%のワンちゃんが歯周病を起こし、食事が食べられなくなるばかりでなく、感染症を起こして命に関わることもあります。
腸管寄生虫予防
ワンちゃんを飼い始めたら、まずは一度、検便しましょう。
ワンちゃんは寄生虫を持っていることが多いです(人に害が出る前に駆虫しましょう)。
たくさんの寄生虫が寄生すると、次のような症状を引き起こします。
- 元気がなくなる
- 動作が鈍くなる
- 消化不良や下痢を起こす
- お腹が膨れる
- 発育不良を起こす
- 血便や貧血を起こす
子犬の場合、検便で発見される前に深刻な症状になり、命に関わることがあります。
人への感染経路
- キスや食事の口移し
- スキンシップ
- ワンちゃんの排泄物
※赤ちゃんや幼児がいる場合は、特にご注意ください
外耳炎予防
鼓膜から耳の入口までの外耳道で、炎症が起きるのが外耳炎です。
耳の中に臭いがあったり、黄褐色の耳だれがみられたりします。
耳の垂れた犬、耳の中に毛がたくさん生える犬、アレルギーの犬などは、特に外耳炎を起こしやすいので、耳掃除してあげてください(耳掃除の方法は、スタッフにご確認ください)。
ネコちゃんの予防接種
エイズウイルスワクチン
ネコちゃん同士の喧嘩などにより、感染します。
ワクチン接種のスケジュール
1回目:生後2ヶ月以上
2回目:1回目接種の2~3週間後
3回目:2回目接種の2~3週間後
その後(1歳以降)、年1回、エイズウイルスワクチンを接種します。
※初めてエイズウイルスワクチンを接種する場合は、猫白血病ウイルス検査が必要です
※3種・4種混合ワクチンとの組み合わせも可能です
フィラリア症予防
フィラリア症は、ネコちゃんの10%で感染し、発症すると命を落とす怖い病気です(突然死、重篤な肺炎など)。
予防薬で100%予防できます。
予防シーズン
4・5月~11月末以降の年7回
※室内飼いでも感染する可能性がありますので、予防は必要です
※当院でも、年に1頭は確認されます
ノミ・ダニ予防
ノミ・ダニは皮膚炎や条虫症を起こします。
また人間にも、SFTS(重症熱性血小板減少症候群:死亡率20%)などを起こします。
予防シーズン
通年予防
ネコちゃんのその他の予防
歯周病予防
定期的に歯ブラシ(できない場合のみガーゼ)で、歯磨きしてあげてください。
その際、歯磨き粉を使用すると、効果的で簡単に実施できます。
何の処置も施さないと、歯周病になり、接触困難や感染症などを起こして、命に関わることもあります。
腸管寄生虫予防
ネコちゃんを飼い始めたら、まずは一度、検便しましょう。
回虫、条虫などは人間にも害をおよぼします。
外出するネコちゃんで、繰り返し感染する場合は、定期駆虫(3ヶ月に1回)をすることもあります。
人への感染経路
- キスや食事の口移し
- スキンシップ
- ネコちゃんの排泄物
※赤ちゃんや幼児がいる場合は、特にご注意ください