避妊・去勢手術
避妊・去勢手術とは?
快適なペットライフのためにも大切な手術です
避妊手術では、雌の卵巣・子宮を摘出し、去勢手術では、雄の精巣を摘出することで、望まない繁殖や、発情期の問題行動の防止、生殖器疾患の予防などをはかるものです。
手術後、ホルモンバランスの変化により太りやすくなるなどのデメリットがありますが、繁殖を望まないのであれば、大切なご家族の病気予防や、発情期のストレス減少のためにも、手術を受けさせてあげることをおすすめします。
滋賀県守山市の守山しっぽ動物病院では、「100%安全な麻酔」を目指すなどして、安心して手術を受けていただける体制を整えています。
避妊・去勢手術のメリット
避妊手術のメリット
- 妊娠の防止
- 発情期の問題行動の防止(スプレー行動、鳴き声など)
- 子宮蓄膿症・子宮ガン・子宮内膜炎などの生殖器疾患の予防
- 乳腺腫瘍の発生率低下(早期に避妊手術を受けた場合)
去勢手術のメリット
- 妊娠の防止
- 発情期の問題行動の防止(マーキング、マウンティングなど)
- 精巣腫瘍・前立腺肥大症・肛門周囲腺腫などの予防
- 会陰ヘルニアの発生率低下
当院の避妊・去勢手術の特徴
未だ当院で麻酔が原因で命を落とした子はいません
幸いなことに、未だ当院で麻酔が原因で命を落とした子はいません。
6種類程度の麻酔薬をご用意して、動物に応じて使い分けるようにしています、また、6種類を1つ1つ使用するのではなく、数種類組み合わせるなど、その動物にとって最適な方法で麻酔を実施しています。
そのほか、麻酔前には各種検査を実施し、手術中は五感を含め、心電図、呼吸数、SpO2、EtCO2などの各種モニターで動物の変化を監視します。
様々な取り組み・工夫により、今後も「100%安全な麻酔」を目指します。
絶食時間を短縮して負担軽減・術後の早期回復をはかります
手術前の絶食時間が長いと、動物への負担が増したり、術後の回復が遅れたりすることも。
こうしたことから当院では、リキッドフードを使用することで、通常であれば前日の夜9時から絶食のところを、当日の朝7時まで短縮させて、動物への負担軽減・術後の早期回復をはかっています。
手術が受けられる時期
生後6ヶ月以降で体重2kg以上が目安です
通常、生後6ヶ月以降で体重2kg以上、さらに予防接種が済んでいれば、避妊・去勢手術を受けていただくことが可能です。
この時期に手術を受けることで、雌犬・雌猫の場合、乳腺腫瘍の発生率を低下させることができます。
また、雄犬・雄猫の場合、この時期を過ぎても病気予防の効果が期待できますが、基本的には早期の手術をおすすめします。
※発情中、出産後2ヶ月は、手術を避けた方が無難です。
避妊・去勢手術の流れ
1. 術前検査
術前検査として、身体検査、血液検査、レントゲン検査などを行います。
その後、手術の日時を相談させていただきます。
猫の場合、「ウイルス検査(血液検査)」も同時に行うことをおすすめしています。
※中年期以上で手術を受ける場合、麻酔のリスクが高くなりますので、より詳しい術前検査が必要になります
2. 手術前日
手術前日の夜ごはんは、夜10時までに済ませるようにしてください。
飲水はかまいません。
3. 手術当日
手術当日は、朝7時までにリキッドフードを飲ませてください。
飲水も少量であれば、同時刻まで可能です。
当院では、通常よりも絶食時間を短縮させることで、動物への負担軽減・術後の早期回復をはかっています。
※絶食していないと、麻酔時の嘔吐、誤嚥の可能性が増すため、手術を延期する場合があります
※絶食ができない場合は、前日からお預かりします
4. ご来院
午前10時までにご来院ください。
通常、日帰り手術となります。
※ご要望によっては、入院することも可能です
5. 手術
お預かりした動物に麻酔を実施して、手術を行います。
当院では、複数の種類の麻酔をご用意し、それらを組み合わせることで、その動物にとって最適な方法で麻酔を実施するなどして、「100%の安全性」を目指します。
6. 手術終了
術後の様子に問題がないか確認します。
麻酔の覚めが悪い場合や、出血が多い場合、飼い主様がご自宅に連れて帰るのが心配な場合などには、入院することもあります。
※入院費用1泊は無料です
7. お迎え
術後の様子に問題がなければ、午後5~7時ごろにご自宅へ連れて帰っていただけます。
8. 手術後
1週間後に縫合部の確認のために、2週間後に抜糸のためにそれぞれご来院ください。
雄猫の場合、2週間後の抜糸のみとなります。